最近、充電器メーカーの中で、特に安心感と高性能のお墨付きのあるAnker(アンカー)。
その中でも特に充電器として画期的な構造だったAnker 727 Charging Station(GaNPrime 100W)(以下、「従来型727」)。
これはたった一つでUSB-C×2、USB-A×2、ACポート×2の6in1が実現するコンパクトかつ超薄型の充電器です。
先日私もこれを購入して、レビュー記事を出してみたところです。
これに加えて、つい最近このタイプの新型の充電器が登場しました!
それもAnker Prime Charging Station(6-in-1 140W)。(以下、「新型Prime」)。
この充電器の新型モデルと旧型モデル、どちらを選ぶべきか迷っている人も多いかと思います。
この記事では、最新のモデルか従来のモデルの違いに焦点を当てて、それぞれの特徴や性能を比較検証してみたいと思います。
従来型と新型の特徴の違い
主な違いは、USB-Cの出力ワット数の違いとその出力ワット数の確認が視覚的にできるかどうかの2点となります。
従来型「Anker 727 Charging Station(GaNPrime 100W)」の特徴
- 超薄型でコンパクトサイズ
- USB-C×2、USB-A×2、ACポート×2の合計6つを同時充電できる6in1機能
- USB-A単ポート利用時12W(2ポート使用時合計15W)
- ACポートは最大1,000Wまで使用可能
- USB-Cは最大100Wの高出力
- 出力ワット数が確認できない
新型Anker Prime Charging Station(6-in-1 140W)の特徴
- 超薄型でコンパクトサイズ
- USB-C×2、USB-A×2、ACポート×2の合計6つを同時充電できる6in1機能
- USB-A単ポート利用時12W(2ポート使用時合計15W)
- ACポートは最大1,000Wまで使用可能
- USB-Cは最大140Wの高出力
- 出力ワット数が確認可能
従来型と新型の違いを比較
従来型と新型とでは、外観やサイズはほぼ一緒で、見た目や重量に大きな違いはありません。
主に違う点については次のとおりとなっています。
出力電力(USB-Cポートのみ)
出力電力については、「従来型727」と「新型Prime」との違いは、USB-A端子とACポートでの違いはありませんが、USB-C端子での出力電力に違いがあります。
この6つのポートのうち、ACポート×2に出力電力の変化はありませんが、USB-C×2とUSB-A×2を使用するにあたり、その複数パターンの組み合わせにより、出力できる電力に違いがあります。
出力電力の組み合わせと違いについては、それぞれ次のイメージと表を参考にしてみてください。
「従来型727」の出力電力
単ポート使用時
2ポート同時使用時
3ポート同時使用時
4ポート同時使用時
引用:Anker
「従来型727」の出力電力表
AC定格電圧・電流 | 100V-125V〜50-60Hz 10A |
AC定格電力 | 1,000W |
USB-A出力 | 合計5V=3A(各ポート最大2.4A) |
USB-C1/USB-C2出力 | 5V=3A/9V=3A/15V=3A/20V=5A(各ポート最大100W) |
USB-C1+USB-C2出力 | USB-C1:5V=3A/9V=3A/15V=3A/20V=3.25A(最大65W) USB-C2:5V=3A/9V=3A/15V=2A/20V=1.5A(最大30W) |
USB-C1+USB-A出力 | USB-C1:5V=3A/9V=3A/15V=3A/20V=2.25A(最大45W) USB-A:合計5V=3A(各ポート最大2.4A) |
USB-C2+USB-A出力 | USB-C2:5V=3A/9V=3A/15V=2A/20V=1.5A(最大30W) USB-A:合計5V=3A(各ポート最大2.4A) |
USB-C1+USB-C2+USB-A出力 | USB-C1:5V=3A/9V=3A/15V=3A/20V=2.25A(最大45W) USB-C2:5V=3A/9V=3A/15V=2A/20V=1.5A(最大30W) USB-A:合計5V=3A(各ポート最大2.4A) |
「新型Prime」の出力電力
単ポート使用時
2ポート同時使用時
3ポート同時使用時
4ポート同時使用時
引用:Anker
「新型Prime」の出力電力表
AC定格電圧・電流 | 100V-125V〜50-60Hz 10A |
AC定格電力 | 1,000W |
USB-A1/USB-A2出力 | 5V=2.4A(各ポートMAX12W) |
USB-C1/USB-C2出力 | 5V=3A / 9V=3A / 15V=3A / 20V=5A / 28V=5A (各ポートMAX140W) |
USB-C1+USB-C2出力 | MAX65W + MAX65W (MAX130W) |
USB-C1/C2+USB-A1+USB-A2出力 | MAX120W + MAX15W (MAX135W) |
USB-C1 / C2 + USB-A1 / A2出力 | MAX120W + MAX12W (MAX132W) |
USB-C1+USB-C2+USB-A出力 | MAX65W + MAX60W + MAX12W (MAX137W) |
出力電力のワット数表示の有無
「従来型727」には出力ワット数表示なし
「従来型727」については、出力の合計W(ワット)数が90-100Wであれば青色表示、90W以下であれば白色表示となるだけなので、数値での確認はできません。
引用:Anker
まあ、これはこれで不便に感じたことはないし、見た目がオシャレで結構気に入ってはいますね。
「新型Prime」には出力ワット数表示あり
「新型Prime」には、出力電力の詳細ワット数表示があります。
引用:Anker
本体の下部にそれぞれのUSBポートでどの程度給電しているのかが一目瞭然でわかります。
表示内容としては、次のいずれかの表示になります。
- 全てのポートの合算W(ワット)数表示
- 各ポートのW(ワット)数表示
- 各ポートのV(ボルト)とA(アンペア)表示
価格
価格については、執筆時点で2,000円ほどの差があります。
- 「従来型727」…12,990円(税込)
- 「新型Prime」…14,990円(税込)
元々高めのデバイスなので、自分にとってオーバースペックにならないように注意したいところです。
次の項目では各デバイスを選ぶ基準をご紹介していきたいと思います。
従来型と新型を選ぶ基準
「従来型727」を選ぶ基準
「従来型727」は次の基準で選びましょう。
- MacBook AIrやMacBook Pro15インチまでのものを使用している人
- 65Wと30WまでのPCを2台同時充電したい人
- 出力電力の詳細表示が必要ない人
これらのスペックで十分な人であれば、「従来型727」がオススメです。
またUSB-CのW(ワット)数は100Wが上限となるので、MacBook Pro16インチのようなハイスペックなPCを使っていない人はこのデバイスで十分です。
「新型Prime」を選ぶ基準
「新型Prime」は次の基準で選びましょう。
- MacBook Pro16インチの急速充電がしたい人
- 65WまでのPCを2台同時充電がしたい人
- 出力電力の詳細表示が確認したい人
これらのニーズがある人なら、「新型Prime」を購入するのをオススメします。
このデバイスの特徴は140Wもの高出力に対応しているので、パソコン自体がハイスペックの人向けです。
まとめ
6in1の機能を備えた非常に便利なこのAnkerの充電器。
「従来型727」と「新型Prime」のどちらを購入するかで迷っている人、また購入後に後悔したくない人に向けて、それぞれの特徴と違い、また選ぶ基準を比較してみました。
基本的にこの2つのデバイスの外観については、ほとんど変わりません。
サイズも重量も大きな違いはありませんので、主には自分が使っているPCの必要電力量で判断するのが良い選択となります。
このデバイスの2,000円の差額をどうみるかですが、皆さんにとってオーバースペックにならないように、適正な型を選んでいただける一助になれれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
龍ちゃんでした!
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