モニターを選ぶ際によく書いてある「応答速度」。
「速度」と書いてあるから何となく早い方が良さそうなのはわかるけど、一体どんな時に影響するものなのかがわからない!という人も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、応答速度はFPS(一人称視点でのシューティングゲーム)やレースなどの競技性の高いゲームで必要となる要素となります。
逆に競技性が求められないRPGゲームや動画視聴、オフィスワークなどではそこまで気にする要素ではないということです。
どういうことか、詳細は本文で解説していきますね。
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モニターの応答速度って何?
応答速度って何?
応答速度とは、「モニターの色が変化する時、前の色から次の色に切り替わるまでに要する時間」のことを言い、画像の残像感に影響します。
単位は「ms」(ミリ秒)で表され、数値が小さければ小さいほど速度が早く、残像感が少なくなります。
例えば「5ms」であれば、5ms(0.005秒)の間に色が切り替わり、「1ms」であれば1ms(0.001秒)の間に色が切り替わるというイメージです。
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応答速度の種類
応答速度には2種類のものがあり、①何の表示もない「応答速度」と②「GTG応答速度」があります。
①「応答速度」
この何の表示もない「応答速度」については、「黒→白→黒」のように色が変わる応答速度のことを言います。
ただ、実際の映像では黒と白のみの映像という場面は少なく、体感値としてはあまり参考になりません。
後で説明する「GTG応答速度」の方が体感値に近く、正確さが高いと言えます。
②「GTG応答速度」
②の「GTG応答速度」とは、黒と白の中間の色(Gray)である「中間色から中間色」(Gray To Gray=GTG)に切り替える際に速さを表す言葉です。
こちらの方が①の「応答速度」に比べて、低めの値が出る傾向にありますが、より体感値に近く正確です。
実際にモニターを選ぶ際には、この「GTG応答速度」の方を参考にしましょう。
応答速度はどんな用途に必要?
アクション系ゲーム向き
応答速度は、FPSやレースなどの競技性やアクション性の高いゲーム用途で重要視される要素です。
応答速度は早ければ早いほど、残像感がなくなります。
コンマ何秒かで勝敗が分かれるようなゲームにおいては、残像感のない画面でプレイすることは必須条件とも言えます。
競技性のない用途にはそこそこで十分
逆に、RPGゲームや映画・動画視聴、オフィスワーク、クリエイトな作業などのような、順位を競わないような用途については、そこまで重要視する必要がありません。
競技性のない用途であれば、ハイスペックな応答速度は必要なく、基本的に16msもあれば十分です。
応答速度は早ければ早いほど、確かに映像の残像がなくなりストレスが減りますが、その分比例して価格も上がるので、オーバースペックにならないように選択しましょう。
応答速度とリフレッシュレートとの関係
リフレッシュレートとは
リフレッシュレートとは、モニター側で「1秒間に何枚の画面を表示するか(書き換えるか)」という意味で使われます。
単位は「Hz」(ヘルツ)で表示されます。
例えば、60Hzなら1秒間に60枚の画面が表示され、240Hzなら1秒間に240枚の画面が表示されるということです。
イメージとしては、Hzの値が小さいほど画面はカクカク(荒く)動き、値が大きいほど画面はヌルヌル(滑らかに)動きます。
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リフレッシュレートに対する適正な応答速度とは
応答速度が早くても、リフレッシュレートがそれに対応した値でない場合は、画面の残像感は出ないものの、リフレッシュレートに応じた表示になります。
また逆にリフレッシュレートが高くても、応答速度が遅ければ、残像感が出て見にくくなります。
応答速度とリフレッシュレートとの関係としては、以下の組み合わせであれば、モニターの本領が発揮できる水準となりますので、参考にしてみてください。
リフレッシュレート | 60Hz | 75Hz | 144Hz | 165Hz | 240Hz | 360Hz |
適正な応答速度(GTG) | 16ms以下 | 13ms以下 | 6ms以下 | 6ms以下 | 4ms以下 | 2ms以下 |
リフレッシュレートについて、もう少し詳しく知りたい方は次の記事もご参考にして見てください。
自分にはどのくらいの応答速度がおすすめ?
ここからは使用用途別におすすめの応答速度とリフレッシュレートをご紹介します。
ここでの使用用途は以下の通り大きく2つに分類します。
①競技性の高い用途:FPS・レースゲームや競争性の高いアクションゲームなど
②競技性の低い用途:オフィスワーク、映画・動画視聴、クリエイティブな作業など
ちなみに、使用用途によっては、応答速度とリフレッシュレートよりも、液晶パネルの種類を重視した方が良い場合もあります。
応答速度は液晶パネルで変わる
液晶パネルには、大きく分けて『有機EL液晶』・『TFT液晶』の2種類があります。
そして、その『TFT液晶』の中に「TN方式」・「IPS方式」・「VA方式」の3種類があり、『有機EL』も合わせると、4種類が存在します。
特徴は上記の表の通りで、基本的な応答速度の早さに関しては、「有機EL液晶」>「TN方式」>「IPS方式」>「VA方式」となります。
パネルの種類 | 有機EL液晶 | TN方式 | IPS方式 | VA方式 |
---|---|---|---|---|
メリット | ・応答速度が爆速 ・画像が綺麗 | ・応答速度が早い ・価格が安価 | ・視野角が広い(178°) ・長時間作業向き | ・コントラストが綺麗 ・黒色を表現しやすい |
デメリット | ・価格が高額 ・焼き付きの可能性有 | ・視野角が狭い ・色域が狭い | ・応答速度は遅め ・価格が高め | ・応答速度は遅い ・視野角が狭い |
使用用途 | ①競技性の高い用途 ②競技性の低い用途 | ①競技性の高い用途 | ②競技性の低い用途 | ②競技性の低い用途 |
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使用用途別のおすすめ応答速度とリフレッシュレート
①競技性の高い用途におすすめなHz・ms
この「①競技性の高い用途」(FPSやレースなど)で使用する際には、最低でも「144Hz以上・6ms以下」のものを選ぶことをおすすめします。
プロゲーマーが愛用するスペックとしては、「144Hz・6ms以下」か「240Hz・4ms以下」というのが主流です。
予算に余裕があるのであれば「240Hz・4ms以下」、予算に限りがある場合は「144Hz・6ms以下」のモニターを購入することをおすすめします。
さらに高価ではありますが、応答速度の中では『有機EL』が爆速です。速度としては、0.03msといったものもあります。
次に早いのが「TN方式」。価格が安価でかつプロゲーマーも多くがこのTN方式を採用しています。この辺りを選ぶのが最もコスパが良いでしょう。
勝利にこだわりたい場合には、1msのものを購入しておくとほとんど全てのリフレッシュレートを網羅できるので、間違いない選択になると思います。
②競技性の低い用途におすすめなHz・ms
使用用途の「②競技性の低い用途」については、基本的に「60Hz・16ms以下」のものであれば十分です。液晶パネルとしても、得意分野が違うため、それぞれの用途に合わせて『有機EL』・「IPS方式」・「VA方式」を選べばOKです。
もっと詳しく知りたい方は、この記事も参考にして見てください。
まとめ:応答速度はゲーミングモニターに重要な要素
結論、応答速度は①競争性の高い用途(FPS、レースなどのアクション系ゲーム)に必要とされる要素です。
最近のゲーミングモニターであれば、応答速度とリフレッシュレートの適切なバランスで確保されている傾向ですが、理想的には「144Hz・6ms以下」か「240Hz・4ms以下」のモニターを選んでおくと快適なプレイが可能となります。
プロゲーマーにも選ばれるおすすめのモニターを2つご紹介します。
- メーカー:BenQ
- 型式:ZOWIE XL2411K
- モニターサイズ:24インチ
- 価格:32,727円
- パネル:TN方式
- 画質:FHD
- 応答速度:1ms(GtoG)
- リフレッシュレート:144Hz
- VESA規格:対応
- 接続方法:HDMI×3
- Amazonカスタマーレビュー:4.6/5
- メーカー:I-O-DATA
- 型式:ZOWIE XL2546K
- モニターサイズ:24.5インチ
- 価格:74,545円
- パネル:TN方式
- 画質:FHD
- 応答速度:0.5ms(GtoG)
- リフレッシュレート:240Hz
- VESA規格:対応
- 接続方法:DP、HDMI×3
- Amazonカスタマーレビュー:4.6/5
この記事が皆さんのゲーミングモニター選びの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
龍ちゃんでした!
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